お客さまが訴えるトラブルを解決するには、その症状を再現し確認することが先決です。
異音や振動等、個人差がある様な症状の場合は、同乗し症状を共有する必要があります。
その時に共有出来ないと解決までの道のりが長い作業となります。
再現が困難な症状の一つに、たまに起こるトラブルが挙げられます。
お客さまがどういう時にそうなるのか見当がつかない場合、
トラブルの内容から、こういう条件の時をこちらで予想し試乗を重ねるしか道はありません。
私も含めて、ほとんどの修理屋さんは、過去に起きたトラブルの記録を確認するため、
診断機等のトラブルコードを車両から読み取るのですが、
今までの経験上、80%以上の確率でコードは残っていません。
コードが残る症状は、ショートや断線など部品自体からの信号が全く無い状態が
大半なので、誤作動「誤信号」はコードが残らないトラブルです。
電装系に限らず様々な部品の集合体である車である以上、トラブルは避けられません。
だからせめて何が原因なのか、旧規格のアルト&セルボに関しては、
何でも分かるよう、日々勉強を重ねております。
ここでは、様々なトラブルを紹介していきます。