2010年4月13日
 
C系モンスターワークス「ダートラSP」の売買話から始まった
師匠との出会い!

この出会いなくしてダートラ大会を語る事は出来ません。

と言う訳で
少し長くなりますが3年程経過したちょっと古いお話をします。


当時の私は中古車販売を
行うようになっていました。
その当時から車種の限定を目指していて
出来れば大好きなアルトワークスが良いと思っていました。

そんなこんなでアルト&セルボを集めている時に
先生「当時は友達の1人です」から
ダートラ競技に参戦していた改造車を売りたい人がいるけど
「欲しい?」と連絡が入りました。
値段も手頃だったので「欲しい!」と即答。
その頃は「ダートラ」に全く興味が無かったので
ロードのサーキットに持ち込んで「宣伝車」にしようと思っていました。

それでも現物を見てから決めたい気持ちもあり
持ち主「師匠」と交渉したら
佐久からわざわざキャリアカーで見せに来てくれる事になりました。

この時点で普通は「見に来い」だと思うのですが
師匠の人柄が分かったので
ボロでも何でも「買おう」と決めていました。

そして当日「確か12月下旬」
初めて見たダートラ大会に参戦し
なおかつ「勝つ」ために製作された150馬力オーバーの
C系ワークスR改の姿は
勝つために作られたバイクのレーサーと同じ匂いがプンプン!

写真が無いのが残念ですが
外装がフルFRP+オーバーフェンダなのも
ガラスがプラスティックなのも
マフラーが横出しなのも
室内に燃料タンクがあるのも
リヤショックの取り付け位置が大幅に変更されているところも
何もかも全てが「勝つ!」ためだけに存在していました。

マフラーの出口を見て
直管独特の音だろうと想像していたのですが
150馬力を絞り出した吸入、圧縮、爆発、の工程における排気音は
ベビーフェイスでチューンされた隼に負けない位
官能的な爆音を発生!!
さらにSR-FOURに比べればはるかにレスポンスの悪いF6Aも
ここまで変わるか!と思う位のレスポンス。

試乗の了解を得て
工場から出ようとハンドルを切って走ろうとした瞬間
「動かない!」
3点LSDのお陰で前後&左右輪差がほぼ無い状態。

全ての操作感が「初体験」のまま
何とか直線道路まで出て
アクセル全開!!
ターボが効き出した瞬間「スゲェー」と
体感する前に失速、再度アクセルを全開にして見ても失速、
その後プラグやら何やら色々試して見たけれども
症状変わらず・・・・

最終的に乗れる状態にして納車!で合意し
再びキャリアカーに積んで持って帰りました。

数か月が経過した頃
土のサーキットである「丸和サーキット」にて
最終セッティングをするから時間があるならいっしょに行きませんか?
と師匠からの誘いの連絡。

今思えば師匠の企みがここにあったのかも
と想像してしまいますが
モンスターが走るべき道であるサーキットを実際に走って見れば
真の実力が分かると思ったので
行ってきましたよ片道6時間程掛けて「丸和」まで!

長野県に2か所も土のサーキットがあるというのに
どうしてこんなに遠いところまで来たのか?
理由は師匠が一番好きなコースだからなのですが
あの頃は??でした。

しばらくは業者の人がモーテックにパソコンを差して
英語だらけの画面を見ながら数値を変更し
師匠が走行してきて、また変更。
「まさにセッティング!だけど自分のモノになったら
英語を勉強して自分でやるぞぉ!」
何て思いながらも
150馬力を超えるパワーを得るには
フルコンに頼らなければならない現実に
少し「冷めた」感じになっていました。

セッティングもひと段落つき
いよいよ試乗の時間がやってきました。

先ずは助手席に乗って師匠がドライブです。
色々と伝えたい事はありますが、
一言で言うなら「ありえない」です。
150馬力もオーリンズショックの動きも凄かったですが
何よりあの速度域で滑っているモンスターを操作している師匠が
一番「ありえない」と感じました。

そしていよいよ私の番です。
初めて走る土のサーキットでしかもモンスター!
コーナーを同じ様に走る事は無理でも
直線だけは「全開!」くれてやると思いながらスタート。
スタートからしばらくは直線のため
思いっきりアクセル全開!!
感想
リッタークラスのバイクと何ら変わらない加速感でした。
ありえないですよ!こんな滑る道であの加速力は!
ワークスというよりもバイクって感じです。
この時ほどR1100や隼に乗っていて良かったと思った事はありません。
多分乗っていなければビビって開けれなかったと思います。

あっという間にコーナーが迫ってきたので
自分が曲がれると思うスピードまで減速し
難なくクリア、しばらくコーナーが続いて最強に長い直線に入る手前で
アクセル全開!!
その瞬間にお尻がホイールスピンしながら
あっという間に横に向き始めました。
感想
たまに雪道で遊んでいた私でも
あの動きの速さには「ビックリ」しました。
そして簡単にホイールスピンを誘発するパワーには
思わず「笑って」しまいました。

瞬間アクセルを僅か緩めながら
何とか体勢を持ち直し
再度アクセル全開!!
2速から3速、4速とシフトアップ。

感想
R1000に乗りたいと思いました。
軽量ボデーにハイパワーの組み合わせは
こんなにも簡単にスピードが出るんだって
感心しました。

直線前のコーナーでタコ踊りをしたため
5速に入る前に長い直線が終わってしまい
コーナーが迫ってきました。
すざまじいワークスだなぁって思いながら
減速し普通の速度で何個かのコーナーを抜けて
無事にゴール。

初めて乗ったのに、よく開けれたね!
何て慰めをもらいながら
今度ここに来る時は自分が作った車で思いっきり走って見たい!
と感じた1周でした。

その日から師匠と弟子の関係になるのですが
その年はロードのサーキットに転向して
総合3位という成績を残しています。
さすが師匠!

私はRS/Rをベースにロールバーとダートショック
そしてダートタイヤを購入。
アンダーガードは高校の友人が保存しておいたモノを装着し
とりあえず走れる車を製作。

その年の何月か忘れてしまいましたが
再度「丸和」へ。
その日のモンスターは早々とアクシデントが発生!
1回も乗る事なく私のRS/Rでレッスン開始。

多分何か言われたと思いますが
内容は全く覚えていません。
前回とは逆回りになったこの日のコースは
長い直線から右コーナーに入る所が一番スピードが出るので
かなり手前から減速し進入していました。
何周かして師匠がドライブ。
この時の衝撃が強すぎて前後の事を覚えていません。

私がビビって減速して進入していたコーナーを
その前の直線から「遅い」と言いながら
4速全開のままコーナーに突入!!
コーナーを曲がりながら「コントロールしながら」
ギヤを3、2と落としていき難なくクリア
その前後も凄かったと思いますが、

自分が普段乗っているあのワークスでも
師匠がドライブすれば水を得た魚の様に「スイスイ」と泳ぐ様に
レベルの違いを痛感し、
これは練習しないと「勝てない」と感じた1周でした。

そうは言ってもそう何度も「丸和」に来れるわけもなく
数か月が過ぎた頃
先生から雪山にいっしょに走りに行こうとの誘い。
雪道は結構自信があったので
逆に「凄い!」って言わせたい気持ちもあり
行ってきましたよ!近くの山に。
初めて行った山だったので最初は先生が先頭で道を覚えます。
何周かして道を覚えた頃に
そろそろ走るからついて来て!と先生。
先生は1カムのセルボ、私はRS/R。
どう考えてもRS/Rの方が速いに決まっていると思っていた私にとって
先生の走りは一言で言えば
「ありえない」です。

常識ではありえない速度で
ありえない車の動き!
しかも車は1カムのセルボ。

土のサーキットがタイヤで曲がるなら
雪道はボデーで曲がると説明すれば分かりやすいのか?
とにかくボデーの動きが凄い!
この日から先生と生徒の関係になるのですが



師匠のダート走り!
先生の雪道走り!

2年前に出会った両方の走りは
バイクに夢中だった私に
車を操る楽しさを知る転機となった年です。

その年が結構雪が降って
それこそ毎晩の様に色んな山に行きました。

そんなある日
抑えを知らない私に、ある技術を伝授します。
それはブレーキを有効に使う技でした。
雪道のブレーキ何て止まる直前まで使用した事が無い私にとって
抑えて走る事によって得られるトラクションの大切さを感じ
車とはこんなにも走らせ方1つで変わる乗り物なのかと
感動した事を覚えています。

そんな簡単に技術を自分のモノに出来るわけもなく
その日の帰り道やってしまいます。
道が凍っていたから!は言い訳です。
「今なら回避出来るかな?」

トンネル入口直前でコントロール不能に陥り
そのままトンネル内の壁に3回程ぶつかって停止。

先生に引っぱられて帰る雪道は
何となく「終わり」を感じる道のりでした。

フレームまで逝ってしまったRS/Rは再起不能。
その年の4月に参戦予定だったダートラ大会も終了。
これでしばらくは走れないと思っていた時に
調子の悪いSR-FOUR「白」が入庫!

乗れる様に直した後の十数年ぶりに乗ったセルボッちの遅い事
ダートラは無理でも伝授してもらった技を
自分のモノにする練習は出来るので
再び走りだしました「アホです。」
でもこのシーズンにRS/RとSR-FOURを味わえた事が
セルボプロト制作の基になったのは間違いありません。

まぁSR-FOURは難しかったです。
そしてとても「遅かった」。

そして雪シーズンが終わり春を迎える頃
例年以上のバイクブームが当店に巻き起こります。
その流れに乗って念願のR1000「K4」をGET!

夜のハイウェイはもちろん峠もサーキットも
あらゆる道を走り回りました。
でも
あの頃の様に走れない自分がいて・・・
「本当は隼を降りた時に分かっていた事です」

でもR1000だけはどうしても乗って見たかったので
そういう意味では悔いはありません。
それは今でも変わりません。
その年の冬は雪が非常に少なく
走る場所が無い状態でした。
私もSR-FOUR「白」の車検が切れた事もあり
様々な不具合を直して乗る時間もお金もなく
ただ仕事をしている日々が続いた2月のある日

練習に最適なボロRS/Rが入庫しました。
軽く整備をして試乗している最中に
面白そうな林道を発見!
そのまま上っていくと冬季閉鎖された道に出ました。

冬季閉鎖された道という事は?
そうです!
道に雪が残っているという事です。

辺り一面の銀世界を目の当たりにした私は
とりあえず頂上を目指すべくRS/Rを走らせました。
圧雪されていない水分を含んだ雪でしたが
最初の内は積雪量も少なく「グイグイ」と軽快に上りましたが
タイヤが道路に触らなくなった僅か数㌔先から
途端に空転が始まり走る事が困難になってきました。

とりあえず1回降りて
仲間といっしょに来た方が無難だと判断し帰るわけですが、

この日を境に
「開拓」に目覚めていきます。
しかもジムニーではなくアルトワークスで!

この開拓によってLSDの素晴らしさを体感するとともに
LSDのお陰で安心して林道に入っていける様になります。
こうして春を迎えても林道を走る日々が続くのですが

ダートラの練習という気持ちは無かったですね、
それよりもこんな道を走れるワークスって凄い!
本当に楽しい車だなって
完全に虜です。

そして
その年の10月頃にセルボプロトとなるSR-FOURが入庫してきます。
RS/Rが劇変したLSDを組み込み
いつもの林道に持ち込んでスタートした瞬間!
LSD+F6Bの相性の良さを実感。

こうやって1つ1つ
自分がイメージする「速さ」を得るために
データを取っていきました。

そうこうしている内に
先月終了した今シーズンが始まりました。
当然セルボプロトは完成していないので
在庫車両のie-sでのスタートです。
先生が最初に乗っていた1カムセルボと同じF6A。
初めて1カムで雪を走った感想は
「楽で速い」です。
アクセル・ブレーキ・ハンドル操作に対する車の動きが
非常に掴みやすく、乗り易い車でした。
これはエンジン特性が非常にフラットな事
適度に抜けたショックだった事
そしてパワステだった事

師匠と先生に出会って3年。
あの程度だった自分が走れるだけでなく
車の状態で走りが変わる事が分かるまでになっていました。

この「車の状態」の補足です。
今シーズンはie-sの他に
インプレッサ・ヴィヴィオ・パジェロイオ・RS/Z
も同条件で乗る事が出来ました。
車の状態どころか車種の違いでも走りはもちろん
走らせ方が違う事を学んでしまったのですが

どの車も結局は自分の車ではないため
「思いっきり」走る事が出来ません。

ビビってアクセルを緩めていた3年前では
考えもつかない様な事を思う自分に
「その時が来た」と実感。

すぐに「JAF」さんのホームページから
B級ライセンス講習会の日程を調べ
一番近い甲府を選択。
無事に講習会を受講した次の日から
セルボプロトの制作に取り掛かりました。

解体屋さんでバイトを始めた16の夏から今日まで
積み上げてきた技術と知識と経験をフル稼働させ
工場内にある在庫パーツを駆使して完成した
セルボプロトタイプ号

車両説明でも書いた様に
2速・3速の隙間を埋める事に成功したと実感した瞬間は
言葉では表現できない感動がありました。

そして
先生や仲間達のワークス軍団といっしょに走ってみて
対等に戦える事を実感!

これで
車と自分の準備が出来たところで
多分、私がダートラを始める事を1番に願っていた
師匠に4月11日の県大会第一戦に出場する事を報告。

本番2週間前に
ブースト圧と点火時期の調整。

本番1週間前に
レギュレーションに沿った車作り。
「県大会が許してくれる範囲で」

本番前日
先生が働くスタンドでハイオク満タンと
超撥水洗車「0.01秒は速くなるらしい?」
さぁ明日です。
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